【読んだ本】ウルトラマンが泣いている

ウルトラマンが泣いている――円谷プロの失敗 (講談社現代新書)

ウルトラマンが泣いている――円谷プロの失敗 (講談社現代新書)


内容(「BOOK」データベースより)
なぜ創業者一族は追放されたのか。「特撮の神様」の孫が明かす栄光と迷走の50年。

円谷プロから、円谷一族が追放された過程、企業としての失敗の内実を客観的に書いている本。中小企業の失敗事例てんこ盛りで経営で何をしたらダメなのかがよくわかる一冊だった。

採算度外視の生産工程に杜撰な会計体制、版権関係での訴訟、取引先の軽視、ワンマン経営、社内の対立とこれでもかというほど失敗がてんこ盛り。
これが身近なウルトラマンとかけあわさって書かれているので面白いし勉強になる。

またこれだけ客観的に社内の実情を暴ける筆者はすごいが、こうやって失敗の理由を探して、前向きにならなかったのが問題なのではとこの本の存在自体が経営の失敗を物語っているのも面白かった。

最終的に中国で失敗したのもなんとかくわかってしまうところが悲しかった