馬鹿だと思われたくなくて自粛している間に過ぎ去っていくこの時間について part2

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前回、キャラのファストファッション化が進んだ社会で
お得な役割と言うのは、ツッコミなんじゃないか
と言うところに話が行き着きました

なんでツッコミが得かと言うと、
・まず自分が変なことしているわけではないので矢が刺さる心配がない
・割とメソッド化してる
・場を正すというツッコミの役割上、場の空気の決定権(何が正しくて何が間違ってるか)を握りやすい
・なおかつ面白キャラ風味
を出せるというローリスクハイリターンの商品だからじゃないかと推測するんですが

こうやってスラスラ話を進めていくと
心の澱を吐きだすという目的を達成できないので脱線します

僕自身、大学に入って(2009年ごろ)感じたのが
自分自身でふざけるより、メタ的な視点から分析した方が手軽にウケるな
ということでした。
具体的に言うなら、
自分に何が起こったかよりも、周りの人のここが変というエピソードやモノマネ
の方がみんな盛り上がってくれるような気がしたんです
漠然としていますがそんな印象を受けました

当時は理由なんて考えませんでしたが、
この後に書くつもりの<有吉キャラ>の最新ファッション化現象と相まって
徐々にわけの分かんないことを言うのは抑えて、
自分の分析的側面を強調するようなキャラ作りをするようになっていきました

<有吉キャラ>っていうのは何かって言うと
有吉さんがテレビでブームになったおかげで、ただ口の悪い奴が毒舌キャラということでツッコミ感を出しやすくなった現象のことをいいます
数年前まで、ただ口悪い奴なんて
「やめろよ!」とか「それは妄想だろ!」とかつっこまれる側でしたからね
それがどいつもこいつも「〇〇の有吉」ということで受容されることになったのです
いるでしょ、周りにも
僕もそのポジションになったので、イージーモードでツッコミ役に変化しやすかったのです


話があまりにもズレてきていますが
元々はなんで馬鹿だと思われるリスクの高い世の中になったのかという話でした
ずれ過ぎてわけがわからなくなってるけど
ここでのツッコミっていうのは必ずしも
対面のコミュニケーション時のキャラだけの話じゃなく、
「あいつ、twitterでこんなこと書いてたぜー」と噂したり、
「意識高い奴にありがちな行動あるある」とか
その辺の周りを評価対象とするコミュニケーション全体のことをツッコミといってます

こういうわけで、色んなルートからお得キャラである
ツッコミに人が流入し続けた結果
ささいなミスも揚げ足取りで馬鹿扱いされかねない世の中に突入したのです
やっと前回書いたところまで話が戻りました

ツッコミマインドを持った奴が溢れかえってるので
「あ、噛んだ」←ツッコミ
「いちいち噛んだとかでつっこむなよ、てかつっこむところそこじゃないだろw」←ツッコミ
(自分のつっこみが正しいと思ってるやつ何なの)φ(。。)←ツッコミ

なんだこのツッコミの連鎖というような状況も起きるわけです ←ツッコミ
こんなネタギャグ漫画日和にありましたね
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こんなツッコミの過剰供給状態では、本来ツッコミキャラのメリットだった
自分は攻撃されないというのは難しくなってきます
だって自分のツッコミさえもメタ的につっこまれてしまうから

ツッコミキャラを守るためには、ますます少しでもぼろを出しちゃいいけない状況になっていくわけです

ツッコミ過剰で
ツッコミ役もミスができない
ツッコミ役じゃない人も、変なキャラにされないように気を付けなきゃいけない

馬鹿だと思われないようにこれはやめとこう、あれはやめとこう
となるわけです

このツッコミバトルロワイヤルの行方がどうなるかということを書きたいのですが
1500字を超えたので、終わり

<参考にしてる本>

一億総ツッコミ時代 (星海社新書)

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ギャグマンガ日和 13 増田こうすけ劇場 (ジャンプコミックス)

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キャラ化するニッポン (講談社現代新書)

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