馬鹿だと思われたくなくて自粛している間に過ぎ去っていくこの時間について part1

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「こんなこと言ったら馬鹿みたいと思われるから、黙っとこ」
「ここで偉そうなこと言っても、後で馬鹿にされるだけだろうなー」
とか思ったことはありませんか

もしくは反原発デモとかネトウヨとかを見て
「うわぁ、こんな事実誤認に基づいて行動してるのって馬鹿ジャン」
とか思ったことはありませんか

ありますよね?
僕はあります

というわけで今回はしばらく前からの疑問(悩み?)だった
馬鹿だと思われたくない&馬鹿みたいなことを言って迷惑かけたくない
という気持ちをテーマにしたいと思います

一体どこから話を始めましょうか
うーん

最初はこの本からスタートしたいと思います

一億総ツッコミ時代 (星海社新書)

一億総ツッコミ時代 (星海社新書)


なにしろ、僕が今回の疑問を思い浮かべたのもこの本を読んだからだったからです
内容的には軽い本でしたが、コミュニケーションの流行が次に行こうとしてるんじゃないかという予感を感じました

この本は今の世の中ツッコミ過剰社会だ!
という主張をしている本です

ネットを考えてみると思い当たる節があると思いますが
フェイスブックTwitter、LINE、まとめブログと
僕らの行動はいつも見られていて、些細なミスでいつ叩かれるかわからない
いつネットの向こうで笑われているかわからないですよね

現実のコミュニケーションでもそれは変わりません
つまらない話をすれば「オチ無いのかよ!」とツッコまれ、
話がスベれば「スベってるよ!」とツッコまれ、
変わった個性はキャラ付けされて、あだ名をつけられ、
笑われる
というツッコミ役に囲まれた
なんとも楽しい世の中に生きてますよね

僕はわりと幼いころからつっこんだり、つっこまれたりが好きだったから感じませんが、
重苦しく感じる人もいるかもしれないですね

このツッコミ役、ここ数年で急激に増えた気がしませんか?
ツッコミの供給過剰が、この隙をみせるリスクが高い状況を生んでるのじゃないか
というのが結論なんですが、
そんなに結論を急がず、なんで僕らの社会がそんなことになってしまったのか
を遠回りして考えたいと思います。

昔のコミュニケーションを想像します
まだインターネットもなければ、移動手段も限られていた時代
知り合いの数には制限があったはずです
近所に住んでいる人、親戚など限られた人間と
じっくり一生をかけて関係を築く・・・

こんな時代には一人一人との関係は重要です
だってなかなか新しい関係を結ぶ相手を探すのも大変ですし

だけどいまは違います
人間関係で困ったことがあったら、最悪関係を切って、新天地で新たなコミュニティを作ればいい
引っ越すでもよし、ネットでアイドルになるもよし
世界は一つです

そうなると本質的に人間関係は代替可能なものになります
消費して、都合が悪くなったら関係を切っても全然平気です
世の中に山ほど人間はいます

一本一本の人間関係の重要性は下がり、色んなコミュニティでその時々に合わせた
性格を楽しむなんてことも可能でしょう

昔はそれぞれの人の性格を理解する時間があったかもしれませんが
今はそんなものありません。
みんな色んなコミュニティで忙しいので、お前のことをみている時間なんかないです
でもまぁコミュニケーションをとる相手なので、キャラの説明は必要です
どんな感じで付き合えばいいかわからないし
面倒なので、もうパパっと決めちゃいます、自己申告でもいいです。

「私Sキャラ」「○○ちゃん天然だよねー」「ドM」「非リア」「リア充」
「テニサ―」「留学」「エリート」はい、いっちょあがり

そんなパパっとキャラを決められちゃう世の中じゃ、些細な行動が命取り
損な役回りにされたら、たまったもんじゃありません
尊敬されるお得な役回りを出来れば希望したいものです
そんなものあるんでしょうか、あるんです

ツッコミです

とやってるうちに、また1800字を超えたのでやめます

次回は2007年、有吉風キャラがお得な時代が到来したというところから
続きを書きたいと思います。ぜひ読んでくださいm(_ _)m




一億総ツッコミ時代 (星海社新書)

一億総ツッコミ時代 (星海社新書)


ツッコミ過多の状況について。この本ではツッコミやめて、ボケに徹しろみたいなことを書いてあるけど、それはやりすぎでは?何事もほどほどが一番と思うけど

日本の難点 (幻冬舎新書)

日本の難点 (幻冬舎新書)


人間関係のフラット化について

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キャラ化するニッポン (講談社現代新書)

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