最強就活エリート集団、体育会の謎を解け!中篇

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前篇で、一切書きたかったことを書かないまま
駄文を書き散らしてしまったんですけど、そりゃ煽られますね。

それで、前篇では体育会が就活において評価されるのは
アウトプットである能力のせいじゃない。彼らが通過儀礼を通ってきているからだ。

というところまで辿り着いたわけです。 

で通過儀礼とは何か。僕も今回一冊本読んだだけなんですけど、ネットで情報補完すると

通過儀礼(つうかぎれい、Initiation、rite of passage)とは、
出生、成人、結婚、死などの人間が成長していく過程で、次なる段階の期間に新しい意味を付与する儀礼

 

通過儀礼とは『子どもから大人への移行・変化』を所属共同体が認証するための儀礼であり、その多くには『厳粛な雰囲気・達成すべき試練・苦痛な課題』などが伴っているのが普通であった。

従来の状態からの「離脱」
社会的には何らの地位も与えられないままの「中間状況」
新しい社会的地位への「結合」

の三種類の儀礼が段階的に行われるのが特徴

原始的な共同体では、『割礼・刺青・闘争・バンジージャンプ・猛獣の狩り』といった身体的な苦痛や危険を伴う通過儀礼が行われていたが、それは『成人(大人)としての能力・覚悟を持っていることの証明』という通過儀礼の目的が強く含意されていたからである。

というものらしいですね。
 つまり

共同体からの離脱⇒試練共同体への再参入

が行われることで、子供から大人に変化するという儀式なんですね。
日本の場合でいえば、武士階級の元服、若者組、戦前の徴兵制などが
未熟な若者が社会の一員として大人だと認められる古典的には通過儀礼だったようですね。
特に元服なんて言うのはその日を境に、服装から政治参加までがらりと変わりますから
今の同窓会までの暇つぶしで行われてる成人式なんかとは全然重みが違うわけです 

映画の場合
スタンドバイミーでいえば

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 亡くなった兄と比べられて存在の証明ができない少年が

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死体探しの旅に出て

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アイデンティティを獲得する

といった流れでしょうか。この死体探しの旅という通過儀礼(試練)を乗り越えて、
物語の最後で抱えていた問題を解決し、大人になる。 

最近見た映画だとSUPER8とかもまさにそういう話でしたね。

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SUPER8の場合はお母さんが死んじゃった少年が試練を通じて乗り越える
というような流れがありました。 SUPER8、ベタもベタで最高に面白かったです。

 

またすっかり脱線して何の話がしたかったか忘れてますが、
こういった通過儀礼の機会が、昔は徴兵なり若者組なりに特定の年齢に達すると
自動的に与えられたんですが、
今は、映画の主人公たちのように自力で試練に飛び出さないと
子供のまんまでいられるわけですね

さてもうどの方向に話が行くのかは察しがついてると思いますが、
もう1300字どころか1500字に達してしまいました。

もうほとんど書きたいことは書いてしまったので、後は尻つぼみの感が強いですが
次回で結論まで辿り着きたいと思います。 

 

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★★★★★
ベタな話だけど、最高に面白かったです。映画撮ってる少年たちの可愛さ、わかりやすい成長譚。本編終了後の完成した短編映画がまた面白かったですね。E.T.とかスタンドバイミーとか好きな人は絶対好きです 

最近読んだ本では

庶民の発見 (講談社学術文庫)

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に確か、元服や一人前の大人になるとはどういうことだったのかが書いてあった気がしますね。あと司馬遼太郎の本にも薩摩の若者組のこととかがよく書いてあります。