最強就活エリート集団、体育会の謎を解け!後篇

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前回通過儀礼とは何か。
そして現代には誰もが共通で受ける通過儀礼というものが消失した。
という話に見せかけたSUPER8のオススメができたので、もういいです体育会
どうせ運動すると変な脳内物質が出て、ハイになってるんじゃないですか
怖い怖い

続きです。
 

というわけで誰もが通る大人の階段だったはずの通過儀礼ですが
通過儀礼が個人に任された以上、世の中には同じ集団でも
何らかの通過儀礼をクリアしてる大人と
シームレスに子供時代を過ごしている人間が共生してるわけですね。

企業としては大人としてのルールや責任を理解できない奴を採用するのは困る 

 

たぶんそういうことだと思うんです。
前篇で出てきた体育会が持つメリットというのも
要はやっぱり大人としての社会的ルールや責任を負うことができる。というような部分でした。
さらに言えば、今就活市場で価値が高いとされてる留学生とか、ボランティア団体系の人とかもアウトプットでいえば国際性とかコミュニケーション能力とか積極性が評価されているようですが、要は通過儀礼を経て一人前の大人としてある程度使い物になりそうだ。ということなんじゃないでしょうかね。

 

そこで体育会が出てくるわけです。
体育会の人は結果が出るかどうかもわからないのに練習し続けるという苦難を乗り越えてますし、 先輩のしごきや年齢差をパワー資源としたいじめという試練も受けているわけです。

まさに通過儀礼的な要素に満ち満ちているわけです。一番陸軍ぽいのです
つまり、体育会のやつらは通過儀礼をクリアしている可能性が高い。 

こうなると学歴差別がおこなわれるのと全く同じロジックで、
通過儀礼を果たしている人間をとりたい、しかし調査コストに限りがある企業は
比較的通過儀礼を果たしている人間が多い母集団である体育会から選抜した方が合理的
ということになる。

だからこそ、体育会だけ引き抜いたり、別枠で採用したりという
就活的な強さが生まれてるんじゃないでしょうか 


結論 
やつらは通過儀礼をクリアして、大人として必要な能力を得ているから強いんです 
ヘタレでノンケの僕らはソルジャー候補なんて馬鹿にして就職版見てる場合じゃないですよ。彼らから学べるところを吸収して生かしていかなきゃなりません、僕らが唯一持ってる優位点は僕らが人並みの知能を持ってるってことだけなんですから 

 

じゃあぺらぺらでプライドを両手に抱えて僕らはどうすればいいんでしょうか。

 

絶対内定ならこう言うでしょう。

「今からでも遅くない!なんかすごいことを一つでも学生時代にやってみろ!(お前もさっさと通過儀礼を終わらせろ)」

ES講座の講師なら

「嘘をつくところはアウトプットの能力じゃない。いかに自分が素晴らしく通過儀礼を乗り切ったかのストーリーテリングだ」

 

こんなことを長々と考えていたら、就活自体が通過儀礼としての性質に満ち満ちているような気がしてきました。何かが間違っている

気が狂いそうだうわあああああああああああああああ

 

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★★★★★
ベタな話だけど、最高に面白かったです。映画撮ってる少年たちの可愛さ、わかりやすい成長譚。E.T.とかスタンドバイミーとか好きな人は絶対好きです 

最近読んだ本では

庶民の発見 (講談社学術文庫)

庶民の発見 (講談社学術文庫)


に確か、元服や一人前の大人になるとはどういうことだったのかが書いてあった気がしますね。あと司馬遼太郎の本にも薩摩の若者組のこととかがよく書いてあります。

今回のタネ本

映画は父を殺すためにある: 通過儀礼という見方 (ちくま文庫)

映画は父を殺すためにある: 通過儀礼という見方 (ちくま文庫)


映画を通過儀礼で見るというやつですね。1章はローマの休日、2章はスタンドバイミーですね。

 

あとネット関係で読んだものは、はじめてNAVARまとめでまとめてみました。

<通過儀礼について>
http://matome.naver.jp/odai/2135028620592643801

<体育会について>
http://matome.naver.jp/odai/2135029272493372001